フリーター庭野仁司には悩みがある

庭野仁司は埼玉在住の30歳になる青年です。出身地は札幌で、地元の私立高校を卒業後に上京しました。上京したのは、やりたいことを見つけるためです。高校時代をなんとなく過ごしてきた庭野仁司は、卒業後の明確なビジョンがありませんでした。特にやりたいことがないのなら、反対になんでもやってみようと思い、東京で様々な仕事にチャレンジしようと考えたのです。

都内でフリーターとして、派遣と居酒屋を掛け持ちして生計を立てている庭野仁司ですが、住まいは埼玉です。これは、埼玉の方が東京よりも家賃が安いことが一番大きな理由です。東京でやりたいことを見つけたいと思っている庭野仁司ですが、なにも絶対に東京で暮らしたいわけではなく、住む場所は都内でなくてもかまわなかったのです。むしろ、将来のために貯金することを趣味としている彼にとっては、家賃が抑えられる方にメリットを感じています。通勤には時間がかかってしまうもの、自宅の最寄り駅から職場までは電車の本数も多いため、さほど不便は感じていないのです。

昼間は派遣の仕事をこなし、夜は居酒屋の仕事を掛け持ちするというハードな日々を過ごしていますが、その甲斐があってか、庭野仁司はフリーターでも年収400万円を稼ぐほどです。彼自身も、自分の年収には満足しているようです。なかなかやりたいことが見つからない庭野仁司は、仕事のやりがいがわからなくなってしまうことがありますが、働けば働いた分だけ給与ははわかりやすく結果が出るため、頑張って稼ぎたいと思っているようです。そして、貯金が趣味ということもあり、節約にも力を入れています。ランチは節約のため、アルバイト先の居酒屋で余ったお惣菜をもらい、それを詰めたお弁当を作っています。もともと料理をすることも好きで、休みの日には凝った料理を作ったり、作り置きのおかずを作ったりもしています。外食をすることはほとんどなく、休みの日にも単発のアルバイトを入れることもあり、貯金は貯まる一方です。たくさん稼いでいても、お金を使う機会が少ないため、庭野仁司は必然的に貯金ができているのかもしれません。

しかし、そんな庭野仁司にも悩みがあります。それは、地元に残してきた母親と祖父母のことです。30歳になるというのに、まだ自分のやりたいことが見つからず、フリーターを続けていることに対し、やはり不安があり、家族にもどこか申し訳ない気持ちがあるのです。上京して様々なスキルを身に付け、貯金もできているものの、父親や兄弟がいない家庭なこともあり、自分は札幌に帰って地元で正社員として就職した方が良いのではないかと、自問自答を続けています。